夏山(滝谷)報告
8月12日〜15日にかけて、滝谷(涸沢BC)に行ってまいりました。
以下、簡単な報告です。
初日(8/12) 上高地より涸沢(BC)
今年は雪渓がたくさん残っており、5・6のコル、3・4のコル上部また、涸沢ヒュッテと涸沢小屋を結ぶ道のそばまで雪渓が伸びていました。
2日目(8/13) 涸沢(BC)⇔滝谷/第1尾根登攀(ノーマルルート)
涸沢(BC)より北穂・北峰を経てB沢のコルからB沢(幅の狭いガリー)を下降。
その後、赤茶けたバンドとB沢との交差しているところをクラック尾根側に水平移動。
(トポでは水平移動するためのバンドが崩落により通行不可と書いてあり、別の取り付き方法が紹介されていましたが、ハーケンを数枚打ち、崩落前の取り付き方法で通過可能でした。)
合計3ピッチ程ザイルを伸ばし、第1尾根取り付き(T4)に到着。
1P 40m U
幅50〜60cmのバンドを左上。
2P 35m V
凹角〜左のクラック
3P 40m X
凹角。 出口に小ハングあり。
4P 50m T
リッジ
5P 20m W
フェースからバンドを左上。
6P 40m V
フェース
これより上(Aフェースは崩落により登攀不可と書いてありましたが、見たところ登攀可能と判断し、隣のクラック尾根へ入らず、Aフェースを登攀)
実際、崩落は思ったより登攀に影響しておらず、2ピッチ程で北穂頂上へ。(登攀終了)
北穂頂上にいた人たちは、何やらギアをガチャガチャさせ壁を登ってくる私たちを見て奇妙そうな面持ちで眺めたり写真撮影したりしていました。
その後、ギアを整理してBC帰幕。(14h間行動は疲れました。。。)
感想:とにかく浮石が多かったです。1手1手浮いてるかどうか注意深く確認しながらの登攀であり、気が抜けない登攀でした。
3日目(8/14) 涸沢(BC)⇔ドーム中央稜登攀
涸沢(BC)より北穂・南峰を経てC沢右俣を下降。南峰からはドーム北壁がしっかり見えました。
C沢右俣(V)3ピッチほどをコンテで下降し、懸垂地点(T1)へ。T1から20m懸垂しT2へ。その後左へ回り込みながらトラバースし、ドーム中央稜取り付きへ。
しかしここにきて順番待ち。{基部に2パーティー(5名)、上部にも2か3パーティー}。。。
結局取り付いたのは12時。
1P 50m W
チムニーからカンテ
2P 20m X
リッジから左のスラブ
3P 40m T
リッジ
4P 40m W
凹角〜チムニー
5P 40m X
凹角を登りハングを右から巻く
15時、ドームの頭(登攀終了)
その後帰幕。
感想:予報では午後から一時雷雨との予報があり、登攀中天候が急変しないか心配でしたが、何とか帰幕まで持ってくれました。第1尾根と比べるととても岩質が硬く、快適な登攀ができました。
4日目(8/15) 涸沢(BC)→上高地
上高地はお盆ということですごいたくさんの人が訪れていました。(谷 勇輝)